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2025.08.06 - Wed

薄毛が薬で治らない本当の理由とは?脱毛症専門医師が根本原因を解説!

このページで伝えたいこと

薬が効かない理由は1つじゃない

フィナステリドが効かないのは、DHT以外の原因があるからかもしれません。

体の中に別の原因がある可能性

体の栄養状態やエネルギーの低下、自律神経のバランスなどが、髪の成長を邪魔していることもあります。


DHTが正常でも脱毛する理由

毛根の感受性

ホルモン値が正常でも、毛根がホルモンに敏感だと脱毛が進行することがあります。

DHT以外の因子

栄養不足、血流障害、酸素代謝の低下などが髪の健康に関わっています。

(参考文献:Brzezińska‑Wcisło L et al., Przegl Dermatol, 2013)


実際に行った検査の中身

ビタミン・ミネラル

ビタミンB群、D、E、鉄、亜鉛などが不足していました。

酸素とエネルギー

細胞がエネルギーをうまく作れない状態でした。

守る力の低下

体を守る仕組みが弱まっており、外的な刺激から髪をうまく保護できていない状態でした。

(参考文献:Thompson JM et al., Am J Clin Dermatol, 2017/Ramathibodi Univ, Front Nutr, 2024)


患者さんの背景

55歳男性-初診時-前方から
55歳男性-初診時-上方から

55歳の男性です。

頭頂部に左右対称の
脱毛が見られました。

DHTの検査は正常で、
男性ホルモンの影響は
考えにくい状態でした。

ご本人はすでに、
鉄・亜鉛・リジン・システインを
自己判断で内服されていました。

さらに、
フィナステリドの内服と
5%ミノキシジルの外用も
併用していましたが、
これらの治療も
効果は見られませんでした。

髪を守る力が
体の中で低下しており、
根本的な見直しが
必要な状態でした。

治療内容

  • 美髪ミニマム検査を実施
  • 栄養状態に基づいたサプリ処方
  • 体質に合った回復治療(漢方・食事指導)

経過と改善ポイント(6か月後)

55歳男性-6か月後-前方から
55歳男性-6か月後-上方から
  • 6か月後に発毛を確認
  • 疲労感やだるさも大きく改善

項目フィナステリド デュタステリドミノキシジル 外用当院根本治療
主な作用DHTを抑える血流を増やす栄養・代謝を整える
髪への効果△ 一部の人に有効○原則有効◎ 根本改善を目指す
体調の 改善× 不可能× 不可能◎ 髪と体調を
 同時に改善
副作用△ 精神症状
 心疾患/脳障害
△ 皮膚炎○ まれに消化器症状


まずは検査を受ける

原因を明らかにしないと、正しい治療ができません。

サプリメントは医師と相談

自己判断は逆効果のことも。検査に基づく処方が必要です。

体全体を整える治療

髪の悩みは体からのサイン。全身から整えましょう。


当てはまるタイプ

  • 薬やサプリで変化がなかった方
  • 髪だけでなく疲れ・不調も感じる方

受診のきっかけにすべき人

  • 「もう年齢のせいかな…」とあきらめている方

薬が効かないのはあなたのせいじゃない

ホルモン以外の原因があることも多いです。

体を整えれば髪は戻る

体を見直せば、髪も自然と元気になります。


サプリの扱い

Q:今飲んでいるサプリは続けてもいい?

 A:精密検査の結果から、必要なものを院内処方で準備します。

検査の内容と負担

Q:検査は痛い?

A:血液・尿などの採取ですが、体への負担は軽いです。

改善までの期間

Q:どれくらいで効果が出ますか?

A:6か月前後で発毛の兆しを感じる方が多いです。

通院とオンライン診療

Q:通院が難しくても大丈夫?

 A:初回と2回目受診は来院、治ってきたらオンライン対応も可能です。


ミヤタ メディカル クリニック「薄毛・美髪外来」ページ


🖋文責
ミヤタ メディカル クリニック
院長 宮田 晃史