MIYATA
症例紹介
2024.10.01 - Tue
自費 AGA クリニックの治療無効でも治った全身性脱毛症
こちらの患者さんは、ある日突然大量の抜け毛と髪形の変化と頭皮の大きな円形脱毛症が発生しました。
病状を改善するべく、インターネット広告で最初に目についたAGAクリニックが、自宅から通院に便利なためそこで治療を開始しました。
そこで、半年間で約70万円の治療コース(ミノキシジル注射、ミノキシジル内服、ミノキシジル外用)の契約をして治療を行いましたが、抜け毛も止まることなく病状がどんどん悪化するため、当院へ転院されてきました。
初診時の病状は、全頭にかけて頭髪の黒髪がほぼ消失しており(白髪が残ってしまうことは他の患者さんでもある話で不思議な話です)、眉毛とまつ毛の一部も脱毛している状態でした。
病状より全身性脱毛症と診断しました。
診察の結果、付随する全身症状として睡眠障害および自律神経失調症を認めました。
当院の自費原因改善外来で、全身性脱毛症の原因の精密検査と、そこからの根本治療を希望して受診されましたので、原因の精密検査を行いました。
原因は以下でした。
・食品アレルギー (自費アレルギー検査により判明)
・自律神経失調症
・栄養障害
上記の原因に対し、食事指導、自律神経の調整、栄養障害の補正、生活指導を行いました。
■治療経過 1ヶ月後
後頭部の黒髪の毛量がかすかに改善してきたのが認められます。
■治療経過 2ヶ月後
後頭部の黒髪の毛髪量は増えてきています。
また、頭頂部のあたりにも黒髪がかすかに生えてきたことが認められます。
■治療経過 4ヶ月目
脱毛していた部分から黒髪がどんどん生えてきています。
ご本人が言うには、残っていた白髪も根っこから黒くなってきたそうです。
■治療経過 6ヶ月後
脱毛斑から黒髪が発毛し、脱毛斑がどんどん小さくなっています。
■治療経過 約1年6ヶ月後
頭髪は完全に黒髪で元の状態に戻りました。
写真でお見せは出来ませんが、眉毛とまつ毛も完全に元に戻っています。
初診の時に残っていた白髪は病気になる前からあった白髪で、今回の状態は白髪は黒く染めてあると言っていました。
病状の改善に合わせて、漢方とサプリメントの内服を徐々に中止し、上記の状態の時は処置なし、外用なし、内服なしの無治療で、見つかったアレルギーの食品の摂取禁止のみ続けている状態です。
ご本人は、そのアレルギーの食品を残りの人生で食べないようにするとして、全身性脱毛症の完全卒業をしていきました。
他の患者さんの話では、某大学病院で局所免疫療法を行って発毛しても白髪しか生えてこないというケースも見受けられます。
当院の治療経験では、根本的な原因からの治療の効果があった場合は、自己免疫性脱毛症のダメージによる白髪も改善することが見込まれます。
また、最大のメリットは、『生活の見直し』という容易くない取り組みを続けることにはなりますが、今回のケースのように重症の自己免疫性脱毛症を完治させて、病気自体と伴うウィッグの生活を完全に卒業できる可能性が見込まれることです。
これは、皮膚科での局所免疫療法やJAK阻害薬での治療、エクソソーム注射やミノキシジル注射で治った場合は、病状によっては継続治療が必要になって治療の卒業が出来ない状態になる事とは決定的に異なります。
また、原因が明らかになれば、この病気が生活習慣病である限り、自力で予防できるというメリットもあります。
・他院での保険自費問わずの高額医療で治らない場合
・少しでも病気から卒業したい場合
・病気は改善したけど白髪で発毛し、黒髪での発毛を希望する場合
上記のご希望がある場合は、当院自費原因改善外来での原因の精密検査と根本治療をおすすめします。