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2023.08.29 - Tue

多発性円形脱毛症、抜け毛FPHL(女性の薄毛)

30代女性、多発性円形脱毛症、抜け毛、FPHL(女性の薄毛)初診来院時

30代女性 持病なし
進行性の抜け毛・円形脱毛症・頭頂部の薄毛を認め、自宅近傍保険診療皮膚科医療機関を受診しました。
円形脱毛症及び薄毛に対して外用剤・内服薬が処方されて使用しましたが改善なく、むしろ円形脱毛症の広がりを認めてまた抜け毛も改善を認めませんでした。
ご本人、ご家族と相談し、病状の改善を希望して、母親と一緒に当院を受診しました。

約2年前に出産して初診時当時は産休を取得しており、出産後から体力低下を認めて慢性的な疲れを自覚していました。

初診時、様々な自律神経失調症の症状、生理痛などのPMS症状、慢性的な疲れを認めており、
出産に伴う栄養障害からの全身症状(慢性疲労、自律神経失調症、脱毛症)と考えてました。

ご本人に上記を説明した所、脱毛症の改善のみならず心身の回復をご家族ともにご希望されましたので、
自費原因改善外来を受診して脱毛症及び心身の全身症状の原因の精密検査を行う事となりました。

精密検査の結果、様々な栄養障害を認めましたので、サプリメント療法及び漢方治療にて全身状態の改善を行いました。脱毛症局所の治療は円形脱毛症に関しては前に通院していた医療機関と同じステロイド外用、頭頂部の薄毛に関しては全身状態の改善で治ることが見込まれましたので外用剤不使用としました。

再診3ヶ月目

3ヶ月後に再診しました。
抜け毛の完全停止、円形脱毛症の発毛、頭頂部の薄毛の改善、自律神経失調症の症状、PMS症状、慢性疲労全ての病状の改善を認めました。
当院再診前に育児休暇が終了して会社勤務が再開していたのですが、以前は途中で疲れて辛かったのに、当院で体力回復の治療をしたら途中で全く疲れなくなって、「ストレスに伴う胃の痛み以外は何もかも全部治った」と当方に話されていました。

治療6ヶ月目

6ヶ月後に再診しました。
円形脱毛症も薄毛(FPHL)も全て治りました。
「とても働きやすく、生活がしやすくなった。」と言っていました。
現在は心身の調子の良さを維持するために、定期的な通院で継続治療を受けています

薄毛も完全に治りました。
こうやって見ると気がつくのですが、キューティクルも回復しています。
まさに、「髪は心身の冠(かんむり)」です。

円形脱毛症は完全になくなりました。
抜け毛も当然ありません。
このアングルからでも、キューティクルが回復しているのが確認できます。

ちなみにこれくらいの薄毛だと、他院では
・パントガール
・ルグゼバイブ
・ビビ スカル プロ
・MEGAMI
・Ogshi
・ミノキシジル外用薬/内服薬
・成長因子注入/イオン導入
・幹細胞培養上清液注入/イオン導入
がなわれていますが、

当院は上記一切使用していません。

当方でこれらを吟味しました。
誰でもに使えそうな無難な成分と含有量です。

たしかに体内のタンパク質が不足していれば、ケラチンやシスチン/システインの補充は有益と思いますが、検査してタンパクが足りていれば必要ない可能性を考えることができます。
この方は血液検査で低タンパク血症がなかったので、タンパク質やアミノ酸の補充はしませんでした。ですので、MEGAMIやパントガールやルグゼバイブの適応はありません。

ミノキシジルの外用は有益と思います。
円形脱毛症の局所治療で海外では頻用されています。
女性の薄毛でも有効です。
しかし、そういう一番表面的な対症療法でOKでしょうか?

最近流行っている幹細胞系の施術は確かに有効ですが、
その費用の施術を髪の毛のためだけにずっと行う事は大丈夫ですか?

ミノキシジルの内服もされている医療機関は多々ありますが、
全身の体毛が濃くなるリスクを考えると女性には不向きと考えます。

当院でも上記の治療方法準備していますが、
ミノキシジルの外用剤以外は治るので最近使ったことがないです。

当院の治療方法ですと、
健全な心身に戻せば髪の毛は自然と綺麗な状態に
戻って行くことが見込まれます。

大切なことは自律神経の不調や慢性疲労や低栄養といった
全身状態の異常の改善です。

費用は半年で概ね
初診時の検査で約4万円、治療費は約3万円/月位でした
(保険診療での漢方治療と受診料は除きます)。

月3万円位の治療コースは頭髪専門医療機関のコースではよく見かけますが、
他院では髪の毛のトラブルのみを治しています。

当院では月3万円程度のご予算で、心身の不調と脱毛症と髪の毛のトラブルを
全てまとめて治っている方が事実としていらしています。

解説

今回のケースでは保険診療医療機関を受診した場合、抜け毛さえなければ円形脱毛症の改善は見込まれました。
しかし、上述の表で示しているとおりに、抜け毛が軽度で髪形の著しい変化を認めない抜け毛の治療方法で安全な方法は存在しないため、保険適応の治療方法では治せなくなります。
おそらく、保険医療機関をこのまま受診を続けた場合は、円形脱毛症の脱毛斑の増加と頭髪量の減少に伴う見た目の悪化が見込まれたかもしれません。

当院治療で脱毛症の病名関係なく抜け毛の治療は最優先と考えています。
抜け毛は全ての脱毛症に共通して、病気の勢いが強い状態です。
この病気の勢いを弱めないと、仮に対症療法(原因関係なく病状/症状を改善させる治療)で治せたとしても、治療に反応しない、または治っても必要以上の治療を必要とする事が見込まれます。
ですので抜け毛を止めるために一番重要なことは抜け毛の原因を突き止めて、そこから治すことです。

保険診療医療機関で行われている円形脱毛症治療は、軽症かつ抜け毛が認められない安定期の円形脱毛症はそこそこの治療効果が見込まれます。これは当院で同様の治療を行っていて同じと考えます。
しかし、瘢痕性脱毛症と円形脱毛症以外の脱毛症については保険での治療方法がほぼ存在しないため、治せなくなります。

上述は女性の男性型脱毛症の分類です。

今回のケースですと見た目としてはⅡ型と考えることが出来ます。
しかし、専門家はFAGA(女性の男性型脱毛症)は加齢変化に伴うテストステロンの増加と考えていますが、30代前半で加齢変化や老化現象で脱毛症と説明して良いのでしょうか?
当院の精密検査では性ホルモンの異常はありませんでした。

つまり、FAGAの治療はAGA(男性型脱毛症)と同様にスピロノラクトンといったホルモン異常の改善薬が使われています。
しかし今回のケースでは、ピロノラクトンは使用していません。
またミノキシジルやPRP・幹細胞培養上清液といったも再生医療系の治療手段も全く使用していません。

仮に上記の治療方法で自費毛髪改善医療機関で治療した場合は心身の不調となる様々な全身症状の改善は不可能です。

このあたりの話が自費保険問わずの国内毛髪診療の限界で、当院としてはそこの問題に対して有効な見解を有していると考えています。
体内異常とその原因を解決する事で、円形脱毛症(重症度問わず)/女性の薄毛(FPHL・FAGA)/AGA/代謝性脱毛症と疾患関係なく脱毛症を改善させることが出来ると当方では考え、様々な脱毛症の治療を行っています。

薄毛・円形脱毛症・抜け毛を原因から治し、再発対策を行いたい方、
当院自費原因改善外来の受診をおすすめします。