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皮膚科標準治療

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皮膚科標準治療とは

左の表は、日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版で述べられている国内皮膚科標準治療を簡単にまとめたものです。

皮膚科保険診療での脱毛症に関しては、抜け毛の改善からはじまって、出来ないことだらけです。

皮膚科標準治療を
受ける目安

1

クリニック受診で、皮膚科診療標準治療の投薬・処置
(ステロイド注射/紫外線療法/凍結療法)で改善が十分に見込まれる条件

  • 抜け毛が停止していること
  • 抜け毛の範囲が頭髪のみである事
  • 頭髪の抜け毛の範囲が髪型が変わらない位である事
  • 治療のゴールが原状復帰であって、原因の対策や再発対策を希望しないこと
  • 半年以上の継続かつ定期的な通院が出来る事
  • 処置を希望する場合は毎週通院が出来る事
  • 原状復帰を目指す事と病気から完全に開放される事を目指さない事

2

専門医療機関(大学病院脱毛症専門外来/保険診療脱毛症専門クリニック)
を受診しても治す事が困難な事

  • 抜け毛の改善
  • 頭髪以外に脱毛が生じた場合
  • 頭髪が髪型が変わる位に抜けた場合
  • 標準治療で難治な場合
  • 繰り返す脱毛症を食い止めたい場合
  • 原因からの根本的治療と再発対策
  • 1-3回程度の通院で治してほしい場合
  • 病状の今後の動向の見極め(もっと抜けるのですか?)
  • 処置を希望していても毎週通院できない場合
  • 内服薬で治った場合に、その薬から最終的に解放されたい場合
  • 脱毛症の原因が、感染症以外だった場合

3

専門医療機関(大学病院脱毛症専門外来)を受診が推奨される場合

  • 急激に進行する脱毛症で、今回が初発で、発症して半年以内の場合(ただし治療で入院が前提)
  • 毛穴にフケが詰まっている場合(瘢痕性脱毛症の可能性)
  • 重症脱毛症に対して新薬の免疫抑制剤で治療してほしい場合(薬代で月5万円位かかります)
  • (膠原病、甲状腺疾患等)合併する内臓病変の精密検査と治療が必要な場合

皮膚科国内標準治療について

左の表は、日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版で述べられている国内皮膚科標準治療を簡単にまとめたものです。

外用剤

内服薬

処置(局所療法)

注射/点滴

ステロイド フロジン セファ
ランチン
抗アレ
ルギー薬
ステロイド オルミ
エント
凍結療法 紫外線
照射
ステロイド
注射
局所免疫
療法
ステロイド
パルス療法
デュピク
セント
当院 不採用 不採用 提携医療
機関で
不採用
皮膚科
診療所
人による 医療機関
による
大学
病院等
皮膚科
専門外来
保険 アトピー
あれば
範囲
広ければ
アトピー
あれば
入院 時々
必要
必要
重篤
合併症
ほぼ
抜け毛
改善
抜け毛
なし
単発型
有効率
44%
有効率
55.9%
有効率
50%
以上
アトピー
あれば
適応なし 有効率
約80%
適応なし
抜け毛
なし
多発型
髪型不変
多発型
髪型変化
あり
~全頭型
施術方法
による
有効率
36%
有効率
約30%

有効率
施術部位
のみに
30-40%

頭部以外
は適応
なし
抜け毛+
で初発
発症半年
以内で
有効率
58%
アトピー
あれば
頭髪以外
の部位
の脱毛~
全身性
脱毛症
病型
問わず
抜け毛
あり

抜け毛が治ったら自然治癒
抜け毛が治ったら自然治癒
抜け毛自体は経過観察
保険3割
負担での
費用
安価より割愛 3-5万円
/月
1000円
以内/回
1000円
前後/回
1000円
以内/回
自費
より?
2万円
/回
3-5万円
/月

皮膚科標準治療の
実際をまとめると

  • 原因の検索と対策は総論存在しない
  • 抜け毛が止まっていて、脱毛症の面積が頭部のみで小さい場合は、局所療法込みなら有効率80%以上
  • 抜け毛がある場合、初発かつ半年以内の発症かつ頭髪25%以上の面積の脱毛があると入院ステロイドパルス療法で58%
  • 抜け毛が止まっていて、脱毛面積が大きいまたは頭髪以外にも認める場合、何をやっても新薬含めて有効率30-40%
  • 局所免疫療法だと、頭髪以外の改善は見込めなく、また自費診療。新薬免疫抑制剤は費用は3割負担で月5万円Start
  • 最先端の研究は重症の治療手段の適正化がなされているだけで、希望の光になるわけではない
  • 上記以外、(抜け毛が緩徐な場合で脱毛面積が小さい)、頭髪の病状が小さい割に頭髪以外に病変を認める場合はまともな治療手段なし
  • 休止期脱毛症、FPHL、FAGAが合併していると保険適応ガイドライン診療だとほぼ治せない